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本研究室が陸上部短距離・跳躍ブロック選手を対象に行っている肉ばなれ検診(J-MEAT study)の成果の一部が 、久々知修平さん(博士後期課程3年)の論文として、Scandinavian Journal of Medicine & Science in Sports に掲載されました
2026年3月14日に久々知修平さんの論文が、Scandinavian Journal of Medicine & Science in Sports に掲載されました。
肉離れの既往歴は、再受傷リスクを高める重要な要因の一つとして知られています。しかし、肉離れ既往がなぜ再受傷リスクの増加につながるのか、その背景となる筋の特性変化については十分に明らかになっていませんでした。
そこで本研究では、「肉離れ受傷によって筋スティフネスが変化するのではないか」という仮説のもと、陸上短距離選手の大腿二頭筋(ハムストリングの中で最も肉離れが多い筋)を対象に検討を行いました。
本研究では、肉離れ既往の有無による脚間比較を行う横断研究に加え、受傷前のベースラインから急性期・リハビリ期・競技復帰時までを追跡する縦断研究を実施しました。
その結果、肉離れを受傷した筋ではリハビリ期以降に筋スティフネスが増加し、その変化は競技復帰時にも残存することが明らかとなりました。一方で非受傷側では一過性の変化にとどまり、最終的にはベースラインに戻ることが確認されました。
本研究の結果は、肉離れ受傷後に筋の受動的な力学特性が長期的に変化する可能性を示すものであり、再受傷リスクの背景要因を理解する上で重要な知見となります。今後、再受傷予防やリハビリテーション、コンディショニング戦略の最適化に寄与することが期待されます。