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第19回アジア競技大会(中国・杭州)帯同報告

 私は大学での研究・臨床としてのアスリートへのサポートとは別に、公益財団法人日本オリンピック委員会のナショナルチームスタッフのメディカルスタッフ(ドクター)として、本邦のトップアスリートへの医療サポートに携わっております。今回、2023年9月23日から同年10月9日まで、中国・杭州市で開催されたアジア競技大会に日本選手団本部帯同医師の一人として参加致しましたのでご報告します。

 日常診療でのアスリートへのサポートとは異なり、選手・スタッフ併せて数百名の日本選手団で生じる様々な問題を、複数名の医師とトレーナーだけでなくウェルフェアオフィサーや事務担当の方々、更には独立行政法人日本スポーツ振興センターからの派遣医師・トレーナーと協力しながら包括的に対応致しました。さらに先発隊として医務室の立ち上げや、医療器材の少ない競技帯同時に生じる緊急事案への対応、ドーピング検査対応、集団生活における感染症発生時の感染対策、選手村内ポリクリニックや後方支援病院との連携など、やるべきことは多岐に渡りますが、これまで病院や競技団体での活動を通して実践してきた多職種・他業種連携、管理業務経験が生かされました。

 最後に、約1か月の帯同に快く送り出してくださった研究室メンバーと家族に感謝するとともに、各競技に選手・スタッフとして多くの順天堂関係者が参加されており、順天堂出身という一言で笑顔となる、そんな順天堂としての繋がりの温かさと強さも感じることができた大会でした。

最後の空港で揃った当大学のメンバー (筆者以外はJSCからの派遣)
左から 久々知修平 (博士後期課程在学中), 筆者, 井澤秀典 客員准教授

筆者:小松孝行

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