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【活動報告/教育】「SPORTEC2023」セミナー登壇報告
2023年8月4日(金)、東京ビックサイトで開催された、日本最大のスポーツ・健康まちづくり総合展「SPORTEC2023」セミナーに、「スポーツを通じた共生社会と大学の役割〜障がい者スポーツを通して〜」をテーマに、障がい者スポーツ教育がご専門の渡邉貴裕先生(本学スポーツ健康科学部 先任准教授)と、当研究室より塩田有規(准教授/医師)、野津将時郎(助教/PT, J-SPO AT)、染谷咲子(D1/看護師)が登壇しました。
私たちは、本学の強みである「スポーツ」と「医学」分野の有機的な連携をもとに、障がい者スポーツ界の発展をリードしていくことが大きな使命の一つと考えています。障がい者スポーツに対し、医療サポートに留まらない、大学にできる事や成すべき役割について、4名の異なる立場から発表とディスカッションを行いました。
野津将時郎(助教/PT・J-SPO AT)からは、聴覚障がいアスリートのためのオリンピック・デフリンピックにトレーナーとして帯同した立場とコミュニケーションの重要性について、染谷咲子(D1/看護師)からは、知的障がいアスリートのためのオリンピック・スペシャルオリンピックスに帯同した経験から、知的障がいアスリートと共生社会についての見解を発表しました。後半は、渡邉貴裕先生と塩田有規(准教授/医師)により、障がい者スポーツ教育の実践と発展、共生社会への可能性などを討議いたしました。
ご来場の方からは、障がいを持つアスリートの特徴や配慮、コーチやスタッフなど医療者以外の立場で関わる留意点などについてご質問をいただき、有意義なディスカッションができました。
今後も、「インクルーシブ社会」をキーワードに、医療サポートだけでなく、研究者、教育者、スポーツ現場関係者や学生等を含め、本学全体で様々な関わりができるよう、取り組んでまいりたいと思います。
文章:染谷咲子(医学研究科博士課程1年)