BMC Sports Science, Medicine and Rehabilitation に富樫維親 さん(D1)の論文が掲載されました。
以下論文の要旨となります。興味ある方は下記URLから本文もご覧ください。
https://doi.org/10.1186/s13102-023-00615-5
【タイトル】
Cross-cultural adaptation, validity, reliability and responsiveness of the Japanese version of the Victorian Institute of sports assessment for patellar tendinopathy (VISA-P-J)
膝蓋腱炎は、ジャンプや急な加減速の多いスポーツでの発生率が高いスポーツ障害であり、慢性的な痛みを引き起こします。膝蓋腱炎を治療するため、早期かつ正確な評価が必要になりますが、日本人に有用な患者報告式アウトカム尺度(患者が主体となって回答する主観的評価指標)は存在しません。そこで、様々な国の臨床やスポーツ現場で活用されている、膝蓋腱炎の患者報告式アウトカム尺度である The Victorian Institute of Sport Assessment Scale for Patellar Tendinopathy questionnaire(VISA-P)を日本語に訳し、その有用性を検討しました。その結果、日本語訳したVISA-P(VISA-P-J)は信頼性、妥当性、反応性の高い評価法であることが明らかになりました。
スポーツ医学分野において、患者報告式アウトカム尺度の活用は欠かせません。今回、有用性が明らかになったVISA-P-Jの活用は、膝蓋腱炎を有する選手の評価の一助になります。