Clinical Physiology and Functional Imaging Volume 42 Issue 5 に田中吏 さん(特別研究員)の論文が掲載されました。
以下論文の要旨となります。興味ある方は下記URLから本文もご覧ください。
https://doi.org/10.1111/cpf.12775
【タイトル】
Effect of low-intensity exercise with blood flow restriction during rest intervals on muscle function and perception
血流制限トレーニングは低強度運動にも関わらず、高強度運動と同等以上の筋機能向上や筋肥大を獲得することができます。そのため近年では、術後患者や慢性疼痛患者のリハビリテーションでの活用に注目を浴びています。ただ、運動中に強い痛みが生じる問題があるため、この問題を解決することが重要です。そこで、血流制限を実施するタイミングに着目し、異なるタイミングで血流制限を実施した時に生じる痛みの強さや筋機能に及ぼす影響を検討しました。その結果、血流制限を実施するタイミングに関わらず、血流制限そのものが痛みを引き起こす可能性が示唆されました。一方、筋機能への影響はいずれの条件でも同様でした。これらの知見は、血流制限トレーニングにおいて、対象者が不快に感じさせないプロトコル作成に貴重な知見となります。